TOEIC文法が苦手な人のやり直し勉強法

TOEIC文法が苦手な人は、難しい文法問題を大量に解く前に、主語・動詞・品詞など中学英文法の土台を確認することが重要です。TOEICの文法力はPart 5の穴埋め問題だけでなく、Part 3・4のリスニング理解やPart 6・7の読解速度にも影響します。本記事では、文法が苦手になる原因、優先して復習したい項目、Part別の使い方、問題演習・復習方法、3ヶ月で基礎から立て直す学習計画まで具体例を交えて解説します。

目次

TOEIC文法が苦手な人は原因を特定することから始めよう

TOEIC文法が苦手だからといって、すぐに文法問題集を最初から解き直す必要はありません。まず確認したいのは、「なぜ文法問題を間違えるのか」です。

現行のTOEIC L&Rでは、リーディングは75分・100問で、Part 5が30問、Part 6が16問、Part 7が54問です。文法知識はPart 5だけでなく、その後に続く長文を速く正確に読む土台にもなります。

英語コーチングの観点では、「文法が苦手」という大きなくくりを、具体的な原因へ分解することが改善の第一歩です。

文法用語を覚えていても英文の構造を判断できていない

「形容詞」「関係代名詞」「現在完了」などの文法用語を説明できても、実際の英文で使えなければTOEICの得点にはつながりにくくなります。

たとえば、

“The new employee responsible for customer support will attend the meeting.”

という英文を見て、主語がThe new employee、動詞がwill attendだとすぐ判断できるでしょうか。

responsibleという形容詞やfor customer supportという修飾部分に意識を取られ、主語と動詞を見失うのであれば、問題は文法用語の暗記不足ではありません。

「英文の中で文法を見抜く力」が不足しています。

文法学習では、知識を説明できる状態から、英文を見た瞬間に構造を判断できる状態へ進むことが重要です。

中学英文法の主語・動詞・品詞が曖昧になっている

学生時代から英語を勉強していない社会人の場合、難しい文法より基本的な文構造が曖昧になっているケースがあります。

IIBC公式も、文法に不安がある学習者には、まず中学レベルの英文法から学習する方法を案内しています。基本文法は、英語を聞いたり読んだりするときに意味のまとまりや語句の区切りを判断する手がかりになります。

たとえば、

“The manager approved the proposal.”

でmanagerが主語、approvedが動詞、proposalが目的語だと分からなければ、関係詞や分詞へ進んでも英文構造は安定しません。

まずS(主語)・V(動詞)を見抜けるか確認しましょう。

文法問題を毎回日本語訳してから解いている

TOEIC文法が苦手な人によく見られるのが、一文すべてを自然な日本語へ訳してから空欄を考える読み方です。

たとえば、

“The company is seeking a highly _ candidate.”

という問題で、全文を「会社は非常に〜な候補者を探しています」と訳してから考える必要はありません。

空欄の後ろにcandidateという名詞があるため、まず形容詞が入りそうだと判断できます。

TOEIC Part 5では、意味を細かく訳さなくても文構造だけで解ける問題があります。

全文和訳を「理解」と考えるのではなく、問題に必要な範囲だけ正確に見る癖をつけることが処理速度改善につながります。

ルールを暗記するだけで例文や問題と結びついていない

文法書を読むだけでは、「分かったつもり」になりやすい点にも注意が必要です。

たとえば「becauseは接続詞、because ofは前置詞相当」と覚えたら、すぐ英文で確認します。

“Because the train was delayed, the meeting started late.”

“Because of the delay, the meeting started late.”

この2文を比べれば、becauseの後ろには主語+動詞があり、because ofの後ろには名詞が続くことを具体的に理解できます。

文法は、ルール→例文→問題までを一つの学習単位として扱いましょう。

間違えた問題を「文法が苦手」でまとめてしまっている

Part 5で10問間違えたとき、「やっぱり文法が苦手だ」とまとめてしまうと改善点が分かりません。

実際には、品詞問題が4問、動詞が2問、前置詞・接続詞が3問、語彙問題が1問という可能性があります。

この場合、優先すべきなのは品詞と前置詞・接続詞です。

間違えた問題には必ず原因名を付けます。

「TOEIC文法が苦手」という悩みを、「形容詞と副詞の区別が遅い」「前置詞と接続詞を構造から見分けられない」のような小さな課題へ変えると、学習内容を具体化できます。

まず語彙不足・知識不足・判断速度のどこが原因か確認する

文法問題に間違えたからといって、原因が必ず文法とは限りません。

本記事では、最初に次の3点を確認することをおすすめします。

単語の意味が分からず文章を理解できなかったなら「語彙不足」です。文法ルール自体を知らなかったなら「知識不足」。正解できたものの1分近く迷ったなら「判断速度」が課題です。

たとえばPart 5で正解率85%でも、30問に25分かかっているなら、文法知識より処理速度を改善する必要があります。

正誤だけでなく、なぜ間違えたか・何秒かかったかまで確認することが重要です。

TOEIC文法が苦手なら中学英文法からやり直す

TOEIC文法をやり直すとき、「高校英文法を全部最初から勉強しなければならない」と考える必要はありません。

IIBC公式でも、初心者や学生時代以来英語を勉強する人には、中学卒業程度の英文法を復習する方法が紹介されています。

まず基本構造を固め、その後にTOEICで使う頻出項目へ進みましょう。

最初に主語・動詞・目的語・補語の文の骨格を理解する

最優先したいのが、英文の骨格です。

たとえば、

“The new marketing strategy increased sales significantly.”

なら、

The new marketing strategy=主語
increased=動詞
sales=目的語

という構造です。

significantlyは動詞を説明する副詞なので、文の中心ではありません。

英文が長くなっても、まず「誰が・何が」「どうした」を探す習慣をつけてください。

この骨格を見抜けるようになると、Part 5だけでなくPart 7の長文でも返り読みが減りやすくなります。

名詞・動詞・形容詞・副詞の4品詞を見分けられるようにする

TOEIC文法が苦手なら、4品詞を優先的に復習しましょう。

名詞は人・物・概念、動詞は動作や状態、形容詞は主に名詞、副詞は主に動詞・形容詞・副詞などを説明します。

たとえば、

success
succeed
successful
successfully

を見て、それぞれ名詞・動詞・形容詞・副詞だと判断できれば、Part 5の品詞問題が解きやすくなります。

意味を暗記するだけでなく、「文中のどこに置けるか」を確認することが重要です。

be動詞と一般動詞の違いを整理する

中学英文法へ戻るなら、be動詞と一般動詞も確認しておきます。

“He is responsible for the project.”

ではisが動詞です。

“He manages the project.”

ではmanagesが一般動詞です。

英語の一つの節には原則として中心となる動詞が必要です。この感覚が曖昧だと、Part 5で動詞を選ぶ問題や、長文で主節を判断するときに混乱します。

簡単に感じる項目ほど、「説明できる」ではなく「瞬時に判別できる」かを確認してください。

現在・過去・未来・完了形など基本時制を復習する

TOEICでは時制を判断する問題もあります。IIBC公式の初心者向け学習情報でも、過去・現在・未来などの時制を手がかりに答える文法問題があることが説明されています。

時制問題では、動詞だけを見るのではなく時間表現を探します。

yesterdayなら過去、next monthなら未来、since 2024なら現在完了が候補になる可能性があります。

ただし、機械的に決めるのではなく、文章全体の時間軸も確認しましょう。

「いつ起きた出来事なのか」をイメージすると、時制を暗記ルールではなく意味として理解できます。

能動態と受動態を「する側・される側」で理解する

受動態が苦手な人は、用語より主語の役割を見ると理解しやすくなります。

“The manager approved the proposal.”

ではmanagerが承認する側です。

“The proposal was approved by the manager.”

ではproposalが承認される側です。

TOEICではapprove、schedule、deliver、announce、submitなど、ビジネス場面で使われる動詞が受動態になることもあります。

「be+過去分詞」と形だけ暗記するのではなく、主語が行為をするのか、受けるのかを見る癖をつけましょう。

前置詞・接続詞・代名詞の基本的な役割を確認する

前置詞と接続詞は、Part 5で苦手になりやすい項目です。

たとえばbecause ofとbecauseは意味が近くても、後ろの構造が異なります。

前置詞の後ろには基本的に名詞相当の語句、接続詞の後ろには主語+動詞を含む節が続きます。

また、it、they、this、theseなどの代名詞が何を指すか分からないと、Part 6・7でも文章の流れを見失います。

単語の日本語訳ではなく、「文中でどのような役割を持つか」を覚えてください。

中学英文法は説明できることより英文中で見抜けることを目指す

中学英文法を復習するとき、文法用語を暗記し直すことがゴールではありません。

最終目標は、

「ここが主語」
「ここが動詞」
「この語は名詞を修飾している」

と英文を読みながら自然に判断できる状態です。

IIBC公式教材の学習法でも、文法の基礎や語彙をしっかり身につけることがリーディングのスピードにつながり、Part 5では品詞や文型を見抜くことがポイントとして紹介されています。

文法の基礎は、正確さだけでなく英文処理の速さを作るための知識です。

TOEIC文法で優先して覚える頻出項目

中学英文法を一通り確認できたら、TOEIC問題で使いやすい項目へ進みます。

すべての英文法を同じ深さで勉強するより、自分が頻繁に間違える分野を重点的に反復しましょう。

品詞問題は空欄前後から必要な語の形を判断する

Part 5の品詞問題では、単語の意味より文中の位置を見ることがあります。

たとえば、

“The company achieved _ growth last year.”

ならgrowthという名詞の前なので、形容詞が入る可能性を考えます。

選択肢が、

significance
significantly
significant
signify

なら、まず品詞を分類します。

全文を自然な日本語へ訳してから考えるより、「空欄の前後から必要な品詞を判断する」という手順を固定すると処理が速くなります。

動詞問題は主語・時制・態・単数複数を確認する

動詞問題では、少なくとも4点を確認します。

主語は何か。単数か複数か。出来事はいつか。主語が動作をする側か、される側かです。

たとえば、

“The documents _ yesterday.”

ならdocumentsが複数で、yesterdayが過去の手がかりになります。

さらに「書類が送る」のではなく「書類が送られる」なら、受動態が必要です。

動詞の選択肢を見たら、感覚で選ばず、この確認手順を短時間で回せるようにしましょう。

前置詞と接続詞は後ろに続く語句・節から見分ける

前置詞・接続詞は、日本語訳が似ている語が多いため意味だけでは混乱しやすい項目です。

duringとwhile、despiteとalthough、because ofとbecauseなどが代表例です。

見分けるポイントは後ろです。

“during the meeting”なら名詞句。

“while the meeting was in progress”なら主語+動詞を含む節です。

「意味は何か」だけでなく、後ろに名詞が来るか、文が来るかを見る習慣をつけてください。

不定詞と動名詞は動詞との組み合わせまで覚える

to doとdoingを選ぶ問題では、個別の動詞との組み合わせを知っている必要があります。

decide to do、plan to do、avoid doing、finish doingなどです。

ただし、一覧を延々と暗記するのではなく、短い例文と一緒に覚える方が実用的です。

“We decided to postpone the meeting.”

のようにTOEICで使われそうな場面へ結びつければ、単語学習も同時にできます。

文法項目を孤立させず、語彙とセットで覚えることが効率化につながります。

分詞は現在分詞・過去分詞と修飾される名詞の関係を見る

現在分詞と過去分詞で迷ったら、修飾される名詞との関係を確認します。

たとえば、

participating companies

なら「参加している企業」です。

revised schedule

なら「修正された予定」です。

-ingだから現在、-edだから過去と単純に考えないようにしましょう。

名詞がその動作をする側なのか、される側なのかを見ると判断しやすくなります。

関係代名詞・関係副詞は先行詞と後ろの文構造を確認する

関係詞はPart 5だけでなくPart 7の長文読解でも重要です。

“The employee who joined the company last month works in sales.”

ならwho以下がemployeeを説明しています。

この構造を一読で理解できれば、主語がどこまで続くのか迷いにくくなります。

who、which、that、whose、whereなどを個別暗記するだけでなく、「何を説明しているか」「後ろの文に何が不足しているか」を確認してください。

比較・代名詞・数量表現など基本問題も取りこぼさない

比較、代名詞、数量表現は、難易度が高くなくても基本ルールが曖昧だと失点しやすい分野です。

more than、as ~ as、each、every、another、otherなどは、意味と使い方をセットで整理します。

特にanother、other、othersなどは日本語訳だけでは区別しにくいため、後ろに名詞があるか、単数か複数かを見る練習をします。

高難度文法へ進む前に、基本問題を短時間で確実に処理できる状態を作ることが大切です。

Part別に見るTOEIC文法の使い方と苦手克服法

TOEIC文法はPart 5だけのために勉強するものではありません。

文法の基礎が身につくと、リスニングでは英文の構造を予測しやすくなり、リーディングでは返り読みを減らしやすくなります。

Part 1・2は疑問文・時制・前置詞を音で認識できるようにする

Part 1・2では英文を読んで分析する時間はありません。

Whereと聞いた瞬間に場所、Whenなら時、Whoなら人物に関する質問だと反応する必要があります。

Part 1ではon、under、besideなどの前置詞が写真内の位置関係を判断する手がかりになります。

文法を文字だけで勉強せず、基本的な疑問文や前置詞表現を音声でも確認しましょう。

文法知識を耳でも使える状態へ変えることがポイントです。

Part 3・4は文法を分析せず語順どおりに意味を取る

Part 3・4では音声が流れ続けるため、「これは現在完了で、ここが目的語で……」と分析している余裕はありません。

学習時に文法を丁寧に確認し、本番では構造を意識しなくても理解できる状態を目指します。

たとえば、

“The meeting has been postponed until Friday.”

を聞いたとき、「現在完了の受動態」と言葉にせず、「会議が金曜まで延期された」とすぐ理解することが理想です。

文法は本番で考えるためではなく、本番で考えなくても分かる状態を作るために学ぶと捉えるとよいでしょう。

Part 5は選択肢から文法問題と語彙問題を見分ける

Part 5は短文穴埋め30問です。

最初に選択肢を見ると、問題タイプを予測できることがあります。

success、successful、successfully、succeedなら品詞問題。

is、was、has been、will beなら時制・態を確認します。

意味の異なる4単語なら語彙問題の可能性があります。

問題タイプを最初に判断すると、何を確認すべきかが明確になり、不要な全文和訳を減らせます。

Part 5では全文を訳さず空欄前後と文構造から解く

Part 5だからといって、すべての問題を空欄周辺だけで解けるわけではありません。

しかし、品詞や一部の動詞問題では文構造だけで判断できる場合があります。

たとえば空欄の直後が名詞なら形容詞が候補になる、前後に完全な文があるなら接続詞の可能性を考える、といった形です。

必要な範囲だけを読む技術を身につけると、リーディング全体の時間短縮にもつながります。

IIBC公式教材の学習法でも、Part 5では品詞や文型を見抜くことがポイントとされています。

Part 6は一文で解ける文法問題と文脈問題を区別する

Part 6は長文穴埋め16問です。単語や句だけでなく、一文を選ぶ問題も含まれます。

ここでは、空欄を含む一文だけで解ける問題と、前後の文脈を見る必要がある問題を区別します。

品詞なら一文中心。

時制なら前後の時間軸を見ることがあります。

接続表現や文挿入では文章全体の流れが重要です。

「文法問題だから空欄だけを見る」と決めつけず、問題ごとに必要な読解範囲を変えてください。

Part 7は主語・動詞と修飾関係を押さえて返り読みを減らす

Part 7は文書読解54問です。

文法力が弱いと、一文が長くなるたびに主語・動詞を見失い、何度も文頭へ戻ることがあります。

たとえば、

“The products ordered by customers during the promotional period will be shipped next week.”

では、主語はThe products、主要動詞はwill be shippedです。

ordered以下はproductsを説明しています。

文法構造を瞬時に見抜ければ、全文を後ろから日本語へ並べ替えなくても前から理解できます。

文法知識を「正解する力」から「速く読む力」へつなげる

TOEIC文法対策の最終目的を、Part 5の正答率だけに設定しないことをおすすめします。

IIBC公式の学習情報でも、文法の基礎や語彙をしっかり身につけることが、リーディングのスピードを生むという考え方が紹介されています。

主語・動詞がすぐ見える。

修飾語をその場で処理できる。

接続詞から次の展開を予測できる。

こうした状態になると、文法が「問題を解く知識」から「英文を速く処理する仕組み」へ変わります。

TOEIC文法が苦手な人におすすめの勉強法と復習法

文法を苦手から得点源へ変えるには、インプットと問題演習を離しすぎないことが重要です。

文法書を一冊全部読んでから問題集へ進むのではなく、小さな単位で理解と実践を繰り返しましょう。

1つの文法項目を理解したらすぐに対応する問題を解く

たとえば品詞を30分勉強したら、その直後にPart 5の品詞問題を10〜20問解きます。

間違えたら解説へ戻ります。

次にもう一度同じ形式を解きます。

理解→問題→修正→再挑戦という小さなサイクルを作ることで、「説明を読んで分かった気がする」という状態を防げます。

文法学習は、読む時間より「自分で判断する時間」を増やすことが重要です。

正解した問題でも根拠を説明できるか確認する

正解した問題をすべて復習対象から外さないようにしましょう。

たまたま選んで正解した問題や、2択で迷った末に当たった問題は、知識が安定していません。

「なぜBなのか」を一言で説明してください。

「名詞の前だから形容詞」「主語が単数だからこの動詞」「後ろが文なので接続詞」と説明できれば、理解が整理されています。

説明できなければ、正解でも復習対象です。

間違いを品詞・動詞・前置詞・接続詞・関係詞などに分類する

間違いノートを作るなら、問題番号順より原因別がおすすめです。

たとえば20問間違えた結果が、

品詞7問
動詞4問
前置詞・接続詞5問
関係詞2問
その他2問

なら、次週は品詞と前置詞・接続詞を重点的に学習します。

自分の弱点が数字で見えるため、「文法全部をやり直す」必要がなくなります。

学習範囲を絞ることで、社会人でも限られた時間を使いやすくなります。

正解だけでなく他の選択肢が間違いになる理由も確認する

Part 5の復習では、正解選択肢だけを見るのではなく、他の3択がなぜ使えないかも確認します。

たとえば正解が形容詞なら、「Aは名詞だから不可」「Bは副詞だから不可」と分類します。

これを続けると、選択肢を見るだけで問題タイプを判断しやすくなります。

特に品詞問題や動詞問題では、誤答選択肢の役割まで理解することが判断速度の向上につながります。

間違えた例文は主語・動詞・修飾関係まで分析する

苦手な問題ほど、空欄だけ見て復習しないようにしましょう。

英文全体について主語、動詞、目的語、修飾語を確認します。

たとえば関係詞問題で間違えたなら、先行詞は何か、関係詞以降の文に主語・目的語が不足しているかまで見ます。

一度構造を完全に理解した後、英文を前から読み直してください。

こうした精読はPart 7の読解力向上にもつながります。

同じ問題を翌日・3日後・1週間後に解き直す

間違えた問題は、解説を読んだ直後なら正解できて当然です。

大切なのは時間を空けた後にも根拠を思い出せるかです。

学習管理の一例として、

翌日
→3日後
→1週間後

に再挑戦します。

この間隔は公式ルールではありません。忘れやすい問題はもっと短く、何度も即答できる問題は間隔を長くして構いません。

答えを記憶するのではなく、毎回「なぜその答えか」を確認してください。

文法問題集だけでなくPart 6・7の英文でも同じ知識を確認する

品詞を勉強したらPart 5だけ、関係詞を学んだら文法書だけで終えないようにします。

Part 6・7の英文で同じ構造を見つけてください。

たとえば、

“The customers who purchased the product last month …”

を見たら、「who以下がcustomersを説明している」とその場で確認します。

こうした練習によって、文法知識が穴埋め問題専用ではなく読解にも使えるようになります。

「知らない・迷う・時間がかかる」の3段階で弱点を管理する

本記事独自の方法として、文法問題を3段階で分類することをおすすめします。

知らない:ルール自体を知らず不正解。
迷う:知識はあるが2択で迷う。
時間がかかる:正解できるが判断が遅い。

「知らない」なら文法書へ戻ります。

「迷う」なら似た問題を比較します。

「時間がかかる」なら同タイプを時間を測って反復します。

この分類をすると、文法問題を全部同じ方法で復習する非効率を避けられます。

TOEIC文法を基礎から立て直す学習計画

TOEIC文法が苦手な状態から立て直す場合、基礎→頻出項目→Part別応用→実戦の順で進めると整理しやすくなります。

以下は3ヶ月で取り組む一例です。現在の英語力や確保できる学習時間に応じて調整してください。

1週目は中学英文法と基本的な文構造を復習する

1週目は主語・動詞・目的語・補語、4品詞、be動詞・一般動詞、基本時制などを確認します。

IIBC公式も、英文法に不安がある人には中学3年間の英文法をまとめた参考書などで復習する方法を案内しています。

この段階では難問を解く必要はありません。

短い英文を見てS・Vを特定し、どの語がどの語を修飾しているか説明できることを目標にします。

2週目は品詞・動詞・前置詞・接続詞を重点的に固める

2週目はPart 5で使いやすい項目へ進みます。

品詞なら語尾と空欄位置。

動詞なら主語・時制・態。

前置詞・接続詞なら後ろの構造を見る、というように判断手順を固定してください。

各テーマを学習した直後に10〜20問程度の関連問題を解きます。

間違いは「何を見れば正解できたか」まで言語化しましょう。

3週目は関係詞・分詞・不定詞・動名詞まで範囲を広げる

基本項目が安定したら、英文を長くする要素へ進みます。

関係詞と分詞は、Part 7で名詞を後ろから説明する構造を理解するうえでも重要です。

不定詞・動名詞は、よく使う動詞との組み合わせを例文で覚えます。

この時点でも、細かな例外をすべて暗記する必要はありません。

まずTOEIC問題で遭遇した基本パターンを確実に判断できる状態を作ります。

4週目はPart 5を使って文法判断の速度を高める

4週目は時間を測り始めます。

最初は1問ずつ解答時間を記録し、30秒以上かかった問題に印をつけます。

正解でも時間がかかった問題は復習対象です。

IIBC公式教材の学習法でも、Part 5では品詞や文型を見抜くこと、文法・語彙の基礎がスピードにつながることが紹介されています。

正答率を維持しながら、判断までの時間を少しずつ短縮しましょう。

2ヶ月目はPart 6・7で文法知識を読解へ応用する

2ヶ月目は文法問題集の割合を少し下げ、Part 6・7を増やします。

英文を読みながら主語・動詞を確認し、関係詞や分詞がどの語を修飾しているかをその場で処理します。

Part 6では接続表現と代名詞、Part 7では長い主語や修飾構造へ注目します。

文法を「穴埋めを解く技術」から「英文の意味を素早く取る技術」へ移行させる時期です。

3ヶ月目は時間を測った実戦問題で処理速度を確認する

3ヶ月目は本番形式の問題へ進みます。

現行リーディングはPart 5・6・7を合わせて75分です。

Part 5だけなら正解できても、時間制限が入ると判断が遅くなることがあります。

実戦演習では、「文法問題を何問正解したか」だけではなく、Part 5・6に時間を使った結果Part 7が不足していないかも確認してください。

文法処理の速度は、リーディング全体の時間配分に影響します。

正答率だけでなく1問あたりの判断時間も記録する

文法学習の進歩を正答率だけで測らないようにしましょう。

たとえば1ヶ月前はPart 5の正答率80%・18分、現在は80%・13分なら、正答率は同じでも大きな進歩です。

そこで問題を、

速く正解
遅く正解
速く不正解
遅く不正解

の4種類に分類します。

特に「遅く正解」は、知識はあるため反復によって短縮しやすい改善ポイントです。

最終的には文法ルールを思い出さなくても英文構造が分かる状態を目指す

TOEIC文法学習の最終ゴールは、「文法用語をたくさん説明できる人」になることではありません。

英文を見た瞬間に主語・動詞が分かる。

名詞の後ろの修飾語を自然に処理できる。

接続詞を見れば文章の関係を予測できる。

こうした処理が自動化される状態を目指します。

IIBC公式でも、基本文法は英語を聞く・読む際の意味のまとまりや語句の区切りをつかむ手がかりになると説明されています。

TOEICで使える文法力とは、ルールを思い出す力ではなく、英文を正確かつ素早く理解するために文法を無意識に使える力です。

よくある質問

TOEIC文法が苦手ならどこから勉強すればよいですか?

まず中学英文法から確認することをおすすめします。

主語・動詞、名詞・動詞・形容詞・副詞、基本時制、受動態、前置詞・接続詞などが曖昧なら、そこを優先してください。

IIBC公式でも、文法に自信がない学習者には中学レベルの英文法から学習する方法が案内されています。

TOEIC文法はPart 5だけ勉強すればよいですか?

Part 5は文法知識を直接使いやすいPartですが、文法はPart 6・7の読解にも影響します。

さらにリスニングでも、疑問文や時制、文構造を素早く認識するために基本文法が役立ちます。

文法問題集で知識を身につけた後、Part 6・7の英文でも同じ構造を確認しましょう。

TOEIC文法は高校英文法まで全部覚える必要がありますか?

初心者が最初から高校英文法の細かな例外まですべて暗記する必要はありません。

まず中学英文法を安定させ、品詞・動詞・前置詞・接続詞・関係詞・分詞など、実際に問題で出会う基本項目から広げる方が効率的です。

目標スコアが上がるにつれて、必要な知識を追加していきましょう。

文法問題は全文を日本語に訳した方がよいですか?

必ずしも全文和訳する必要はありません。

品詞問題や一部の動詞問題では、空欄前後と文構造だけで答えられるケースがあります。

一方、語彙や文脈が関係する問題では意味の確認が必要です。問題タイプによって読む範囲を変えることが重要です。

TOEIC文法を短期間で伸ばすには何を優先すべきですか?

まず現在の間違いを分類してください。

品詞が多いなら品詞、動詞が多いなら時制・態・一致、前置詞・接続詞が多いなら後ろの文構造を重点的に練習します。

さらに「知らない・迷う・時間がかかる」に分けると、知識学習と速度練習のどちらを優先すべきか判断しやすくなります。

まとめ

TOEIC文法が苦手な人は、難しい問題を大量に解く前に、なぜ間違えるのかを特定することが重要です。

まず主語・動詞・4品詞・時制などの中学英文法を固め、その後、品詞・動詞・前置詞・接続詞・関係詞・分詞など、TOEICで使いやすい項目へ進みましょう。

問題演習では、正誤だけでなく「知らない・迷う・時間がかかる」の3段階で弱点を管理します。

また、文法はPart 5だけのための知識ではありません。

Part 6・7で主語・動詞や修飾関係を素早く見抜けるようになれば、返り読みが減り、リーディング全体の処理速度向上にもつながります。

TOEIC文法のゴールは、ルールを暗記することではなく、ルールを意識しなくても英文構造を正確に理解できる状態を作ることです。

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